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映画「ザ・ハリケーン」黒人差別による冤罪事件は実話か?あらすじ、ネタバレ感想、キャスト

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原題:The Hurricane  公開:1999年  上映時間:145分

証拠も無いのに殺人事件の犯人に仕立て上げられた黒人ボクサーのお話。

たまーにテレビで特集が組まれるほどには有名な話ですが、知らない人も多いのではないでしょうか。

アメリカでの黒人差別ってよく聞くけど、具体的にどんなことがあったの?と疑問思う人や、外国人の知り合いはいないしイマイチ差別という言葉にピンとこない人にも見て欲しい映画です。

デリケートなテーマ、内容ですが、実話です。

あらすじ

カナダ人夫婦に養子にもらわれた黒人少年レズラは、一冊の本に出会います。

それはルービン・カーターの書いた「第16ラウンド」という伝記でした。

ルービン・カーターは「ハリケーン」というリングネームを名乗るプロのボクサーです。

しかし彼はニュージャージー州で3人の白人を撃ち殺した罪で刑務所に収容されてしまいました。

凶器は発見されておらず、証言者の信用にも疑問を持たれていましたが、陪審員は全員が白人であったのです。つまりカーターの味方は誰一人いなかった。

カーターは有罪となり終身刑を言い渡されてしまいました。

伝記を読みそんな事件があったんだと知った少年レズラは、獄中のカーターに手紙を書き交流を始めます。

やり取りをしてい内にカーターは少年レズラに心を開きますが、どうせ刑務所からは出られないんだと虚しくなってしまいます。

でもレズラはカーターを励まし、自分が事件について調べてみると立ち上がるのです。

レズラの保護者であるカナダ人夫婦や弁護士も協力し、彼らは保釈をしようと事件をいちから調査します。

最後に、カーターが犯人だと証言した人が嘘を付いていた証拠を見つけ、カーターは即時釈放されるのでした!

実話なんです

ハリケーンという名のボクサーが冤罪で終身刑を言い渡されますが、その後無実であると認められ釈放される。

これは本当のお話です。

凶器に指紋が残っていた、誰かにハメられたわけでもないのに、彼が悪いと決めつけ終身刑まで言い渡されるなんて。

すごくショッキングですよね。

陪審員もみな白人というのも、引っかかります。

イメージとしては、外国を旅行中、いきなり殺人罪で捕まって日本人陪審員が一人もいない中で判決を言い渡される感じでしょうか。

良い例えではありませんが、私はそんな風にかみ砕いて解釈しました。

もちろん白人はみな黒人を嫌っている、差別しているというワケではないし、そんなお話でもありません。

性格と国籍、肌の色、性別は関係ありませんから。

悪い人はどこにだって居るもんです。

ちなみに劇中カーターを陥れる警官は映画オリジナルみたいです。

主題歌・挿入歌

挿入歌として流れるのはボブディランのハリケーンという曲です。

キャスト(吹き替え)

左がソフト版、右が朝日放送版の吹き替えです。

デンゼル・ワシントン 山野史人 山寺宏一

ヴィセラス・レオン・シャノン 浪川大輔 伊藤健太郎

デボラ・カーラ・アンガー 山像かおり 田中敦子

リーヴ・シュレイバー 牛山茂 桜井敏治

ジョン・ハナー  筒井巧 畠中洋

デビ・モーガン  千田光男 家弓家正

クランシー・ブラウン 仲野裕 内田直哉

監督:ノーマン・ジュイソン

まとめ

「ザ・ハリケーン」は古い映画です。

しかし過去のものにしてはいけない映画でもあるのです。

白人警官が無抵抗な黒人を撃ち殺すニュースを見るたびに本作を思い出します…。

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