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映画「チョコレートドーナツ」実話じゃないけど愛にあふれた物語-あらすじ、感想

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映画「チョコレートドーナツ」

こんなに儚くて素晴らしい映画は他にないでしょう。

見た事を一生忘れない、心の奥に大切にとっておきたい映画です。

内容は暗く、重いですが沢山の愛が詰まっています。

(今回の感想記事は人に読んでもらうための構成を取っていません。本当にただ感想を書き殴っています)

映画情報

タイトル:チョコレートドーナツ

原題:Any Day Now(意味はいつの日か)

公開:2012年

上映時間:92分

あらすじ

1979年のカリフォルニア。

歌手を夢見ながら、ショーパブでパフォーマーとして日銭を稼ぎ暮らすルディは、客として訪れた検事局のポールと心を通わせ合い、交際を始める。

そんな折、ルディはアパートの隣の部屋に住むダウン症の少年マルコが、危険薬物を所持し逮捕された母親のために、施設へと隔離された事実を知る。

マルコの脱走に心を痛めたルディは、ポールを説き伏せてマルコを引き取りともに暮らそうと提案する。

同性愛の恋人同士であることを伏せ、法的手続きによりマルコの監護者となった二人は、本当の両親のようにマルコに愛情を注ぎ、三人で幸せな日々を送る

だが周りの反応は冷淡であり、ふたりはマルコの養育者と認められず裁判沙汰となる。

弁護士の奮闘もむなしく、ルディとポールはマルコとの関係を引き裂かれる。

そしてマルコは薬物中毒である母親の元に戻る。

だが「家」を探してマルコは脱走。三日三晩外を彷徨い、橋の下で亡くなってしまう。

ポールはマルコの事が書かれた新聞記事を、裁判の関係者に送るのだった。

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チョコレートドーナツの感想

めちゃくちゃ泣きました。

こんなに泣いてどうしたんだ自分ってくらい、こみ上げる物があって、泣いてしまいました。

でもそれはただマルコが死んでしまったからではありません。

ゲイであるルディ、ポール、ダウン症のマルコ。

愛のある3人は、3人がマイノリティであるがために引き離されてしまいます。

楽しくて笑顔にあふれた家族が、マイノリティである、それだけの理由で離れ離れになってしまうんです。

ゲイは異常だ、子供に悪影響を与える。

マルコは頭が弱い。

そんな言葉が劇中では飛び交います。

登場人物のうち誰一人としてルディやポールをゲイだからと言って罵ったり、マルコを肉体的に痛めつける人はいません。

でも確かに彼らは迫害・差別されています。

彼らが言われる言葉、向けられる目でそれが分かります。

ゲイの2人がダウン症の子供を面倒見るなんて…と。

3人は中盤までとっても幸せですが、その幸せには閉塞感さえ感じます。

一生続く幸せではないと、なんとなく雰囲気から伝わってくるので切なくて、切なくて、たまりません。

マルコが居なくなっても、ルディとポールは幸せになるでしょう。

2人はとても愛し合っていますから。

でもマルコが居ない彼らが本当に幸せになることはないんじゃないか、とも思ってしまいます。

マルコを巡る親権裁判で本当にマルコのことを考えていた人は、きっとこの二人だけです。

「あんたらが気にも留めない人生だ」とルディは裁判員たちに言いますが、本当にそうなんですよね

裁判に関わった人たちはマルコの死に衝撃を受けても、もしかしたら10年後20年後忘れるかもしれません。

でもルディとポールは一生忘れないでしょう。

マルコという少年が自分たちの息子だったこと。たくさんの愛があったこと。

最後に流れる歌、2人の顔がまた胸をつまらせるんですよね。

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生きろと主張している映画ではないし、子供の命を守ろうとか、そういうメッセージがある映画ではありませんが、死にたくなったときはチョコレートドーナツを見ます

胸にじんと染み渡るこの映画は、悲しくて切ないのですが、愛がいっぱい溢れているので救いの映画でもあります

たくさんの人に見て欲しい映画では決してありません。

泣けますが、感動物語!として売るような映画ではありません。(予告ではそうアピールしており、泣けるシーンも多いですが)

この映画は必要な人には絶対必要な映画です。巡り合う人にちゃんと届いて欲しいです。

見るべき人には見て欲しい。だからどうか、その人たちにこの映画が届きますように。

アランカミングの歌・演技が素晴らしい

アランカミングの歌が最高にうまいので、何度でも聞きたくなります。サントラを買いたくなるレベルです。(→買いました!)

ただ上手いからではなく、魂がちゃんと歌にのっているんですよね。

歌い方だったり、息遣いだったり。

そういった小さい演技が反映されていて、本当にすごい俳優だなと感じました。

いい映画にいい歌はつきものですね。

マルコを見るときの目、微笑み方がとても自然で、「演技をしている」感がまったくありませんでした。

ポールもそうです。

ゲイの役ですが、演じている人のバックボーンをいい意味で感じなくて、自然と映画に入り込むことができました。

演出も素晴らしく、ともすればドキュメンタリーにも見える映画です。

もちろんこのお話は実話ではありません。(実話から構想を得たそうですが)

でも実話だと感じるのほどのリアリティがあります。

キャスト(声優)

監督:セオドア・メルフィ

ルディ・ドナテロ – アラン・カミング(内田夕夜):ショーパブ歌手
ポール・フラガー – ギャレット・ディラハント(てらそままさき):検察官
マルコ・ディレオン – アイザック・レイヴァ(佐藤優吏):ダウン症の少年
ロニー・ワシントン – ドン・フランクリン: 弁護士

マリアンナ・ディレオン – ジェイミー・アン・オールマン(英語版)(山賀晴代): マルコの母
マイヤーソン – フランシス・フィッシャー(沢田敏子):判事

まとめ

 

心に深い何かを残す映画チョコレートドーナツ

レナードの朝、カッコーの巣の上で、チャンス、ジェイコブスラダーのカテゴリーにそっと置いておきたい映画でした

見た事を一生忘れません。

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