原題:UP 公開:2009 上映時間:104分
『モンスターズ・インク』のピート・ドクターと『ファインディング・ニモ』の脚本家ボブ・ピーターソンが共同で監督を務める3Dアニメ。
感動しないわけがない!!
最初からクライマックスなので、開始5分くらいで涙がホロリしてしまいました…。
笑いあり、感動ありの奥深いピクサーアニメです!
カールじいさんの空飛ぶ家の登場人物
おじいさん:カール
少年:ラッセル
犬:ダグ
鳥:ケヴィン
妻(故):エリー
カールじいさんの空飛ぶ家のあらすじ
いつか世界を旅して回りたいと思っていたカールも、今や78歳。
最愛の妻は亡くなってしまい、夢をかなえるには年を取り過ぎている。
しかし、何と数千の風船を家に結びつけ、空高く飛び立つことに成功!
カールはうっかり付いてきてしまった8歳の少年ラッセルとともに、冒険の旅へと出発する。
カールじいさんの空飛ぶ家の感想
序盤の方で奥さんが死んでしまうのですが、そのシーンが胸にぐっと来ました。
老人の死ってすごく私の心を揺さぶるんですよね。(こういう映画にはほんとに弱い…)
1人になった爺さんのフレドリクセンは、よくいる孤独な頑固爺さんって感じです。
しかし好感が持てるのは、常に死んだ奥さんのことを思っているから。
素敵な夫婦だったんだなー、いつか私もこうなりたいなーと常々思う映画でした。
好奇心旺盛なボーイスカウトの少年ラッセルは、ウザイです。
「フレドリクセンさーん!フレドリクセンさーん!」とやたら高い声が常にスピーカーから流れてきます。
しかし!!
ウザイなと思っていたラッセルもラッセルなりに頑張って、成長していきます。
いつしか私は「がんばれ、がんばれ」とラッセルを応援していました。
頑固な老人の空の旅、少年の成長、憧れと失望、いろんなテーマがこの映画には詰まっています。
好きなシーン
敵?に捕まったラッセルを助けるために、フレドリクセンが家の中にある思い出の品々を捨てるシーン。
妻との思い出がたっぷり詰まった家具を置いていくのは、いつまでも妻の死を考え落ち込んでいちゃいけない、前に進んでラッセルを助けなくちゃいけない、という思いを感じます。
フレドリクセンも物語が進むにつれ成長していくんですよね。
人生って終わりがないんだな、いくつになっても成長できるんだというメッセージを感じ取りました。
家具を捨てることとラッセルを助けることがどう関係するのか、ラッセルは誰に捕まったのかは見てのお楽しみです!
オチ
旅の途中でいろんな困難があります。
風船が割れたり、ラッセルが変な鳥を拾ったり、喋る犬に追われたり…。
展開がコロコロ変わるので、だれることなく最後まで視聴できます。
エンディングもとても素敵なので、またそこで涙がホロリしてきます。
この映画を見ていると、本当に大切なものに少しだけ触れられる気がするのです。
キャスト(吹き替え)
監督:ピート・ドクター
カール・フレドリクセン エドワード・アズナー 飯塚昭三
チャールズ・F・マンツ クリストファー・プラマー 大木民夫
ラッセル・キム ジョーダン・ナガイ 立川大樹
ダグ ボブ・ピーターソン 松本保典
ベータ デルロイ・リンドー 檀臣幸
ガンマ ジェローム・ランフト 高木渉
アルファ ボブ・ピーターソン 大塚芳忠
まとめ
なにより「UP」という原題を「カールじいさんの空飛ぶ家」と変えたことが素晴らしい!
カールじいさんと少年ラッセルでもなく、風船の家でもなく、「カールじいさんの空飛ぶ家」ですよ!
これは紛れもなくカールじいさんの物語である、と感じる邦題が素晴らしいです。