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映画「オンリーザブレイブ」ネタバレあらすじ、感想、キャストを紹介-実話だからこその誠実さ

オンリーザブレイブ

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森林消防隊をモチーフにした実話を元にした映画「オンリーザブレイブ」

とにかく鑑賞者の評判がよく、期待値高めで視聴しました
正直言いますとめちゃくちゃ泣きました

映画を見て泣くときって、大体が静かに「ウゥ…」と泣くことが多いのですが、今回は「ウーウー」と声に出して大泣き
そのあと傍にいたペットの猫をハグしました

面白い!というよりとにかく見て良かったと思える映画でした

ということでこのぺージでは映画オンリーザブレイブのあらすじ、感想、キャスト(声優)を紹介します!

映画情報

タイトルオンリーザブレイブ
原題Only the Brave
上映時間134分
公開年2018年
製作国アメリカ
オススメ度[jinstar5.0 color=”#ffc32c” size=”16px”]

オンリーザブレイブのネタバレあらすじ

怠惰に暮らしていた学生のブレンダン・マクドナウ(マイルズ・テラー)は、恋人の妊娠を契機にそれまでの生き方を改めようと地元の森林消防隊に入る

過酷な特訓に明け暮れる中、次第にチームを率いるボスのエリック・マーシュ(ジョシュ・ブローリン)をはじめとする隊員たちと親睦を深め、彼らに支えられながら少しずつ成長していく

ある日、山火事が発生してブレンダンは仲間と消火に向かうが、山を覆うような巨大な火災になってしまう

やがてブレンダンは足を怪我していた事から部隊とは離れ、1人で本部に戻る

そして強大な火災はエリック・マーシュ率いる部隊を容赦なく襲う

結果ブレンダンを除く19人が死亡する

オンリーザブレイブの感想

基本的に映画を見る前にネタバレを読むタイプの人間なので、今回も結末を知っている状態で視聴しました

それでも想像とは違う展開で、驚き、そして泣いてしまいました

正直視聴する前は134分もあるのかよー、長いなーなんて思っていたけれど。
実際見てみると時間はほとんど気になりませんでした

本作では森林消防隊の人物、訓練風景、森林での活動から休日を描いています

小粋なアメリカンジョークが飛び交い、「ふへへ、最高だなブラザー」と仲間気分で笑ってしまうこともしばしば

1人称的な視点はないのですが、部隊の日常風景をうまく描いているので、視聴者はうまく彼らの仲間になることができるのです

仲間なんておこがましいことかもしれませんが、一視聴者が部隊の一員、あるいは家族になれるんです

だからこそ、ラストは強い悲壮感を覚えます
「19名死亡」という字幕に、無理やり地面に頭を押し付けられるような衝撃を感じました

彼らにはなんの落ち度もない
訓練を怠ったことはない
でも死んでしまった

ヒーロー的な死に方をしたわけじゃない
でも彼らは紛れもなくヒーローだった

映画を見てこんなにも打ちひしがれたのは久しぶりです
まるで自分の家族を失ったかのような感覚になりました




とてもプライベートなことですが、私は2018年末に祖父を亡くしました
それほど仲が良い訳ではなかったし、電話で訃報を聞いた時はあまり何も思わなかったけれど、実家に帰って残された祖母や父のやつれた顔を見るとやはり胸に来るものがありました

それまでは、私はいつ死んでもいい、辛くなったら死ぬと考えていたのですが、祖母と父の顔を見るともうそんなことは思えなくなりましたね

残された人たち(祖母や父)がどんな思いでこれからを生きていくのか
きっと「あの時ああしていれば」という後悔は尽きないでしょうし、「あの時ああで良かったね」という思いもあるでしょう

大切な人を突然失うという悲しみに同調してしまったから、鑑賞後は大泣きしちゃいました…

また、これもプライベートなことですが、私の従弟は3兄弟医者です
彼らは人の命を日々救っています。それに比べて私は毎日ゲーム三昧
不特定多数の人を救ったことなんてありません
そんな力も知識もありません
親に金をせびるクズ野郎です

でも、家族や飼っているネコくらいは、何かあったら助けたいと考えています

私は私の手の届く範囲のことしか出来ないけれど、それを悲観したり、命を救う人たちと比較しなくてもいいんじゃないかなと

私は彼らのように困難に立ち向かい大切な人を守ることはできないけど、祖父を失って悲しんでいる祖母や父の力にはなれるんじゃないか(むしろ力にならなければいけない)と、そう思いました

感動ポルノ映画ではない





オンリーザブレイブは実話に基づいていますが、感動ポルノ映画ではありません

音楽は悲し気だけど、「さあ泣けよ!」という押し付けの展開はありません

本作のキャストやスタッフが部隊に敬意を払って制作したということはメイキング映像を見れば分かります

キャストは実際に20kgある荷物を背負い森を歩き、実際に森の一部を燃やしたそうです
ボスを演じたジョシュ・ブローリンのブーツからは血が滲んでいたとか

またジョシュ・ブローリンは遺族の方と会い、自分の辛かった過去やトラウマを話し、遺族と心を通わせることもしました

遺族や森林消防隊に寄り添って出来た映画ということなんですね

なのでオンリーザブレイブは泣けるけれど、いやらしさがない映画になっています

実際の山火事

本作での山火事は2013年にアメリカのアリゾナ州で発生しました
それ以前から山火事に対応していた森林消防隊のグラニット・マウンテン・ホットショット

彼らは街の中でも礼儀正しく、ウェイトレスや他人に対しては敬称をつけて呼びかけていたとか

街の人たちにとても愛されていました

森林消防、グラニット・マウンテン・ホットショットについてさらに知りたい方は公式サイトをチェックしてください
詳しく載っています

オンリーザブレイブのキャスト(声優)

監督ジョセフ・コシンスキー
ジョシュ・ブローリン(咲野俊介)
マイルズ・テラー(興津和幸)
ジェフ・ブリッジス(楠見尚己)
テイラー・キッチュ(佐々木啓夫)
ジェニファー・コネリー(斎藤恵理)

監督ジョセフ・コシンスキーは映画「オブリビオン」の監督です

ジョシュ・ブローリンは20代の頃、アリゾナ州のボランティア消防隊で3年間消火活動を経験
今回専門家の指導によるトレーニングで約18kgを減量しました

まとめ

この歳になってようやく、人の為に生きること、人を助ける尊さみたいな物が理解できるようになりました

全ての職業に言えることでしょうけど、「誰かの為に何かをする」って、本当スゴイことなんですね

本作では勝手なヒーロー像を組み立てるのではなく、あくまで一部隊に起こったことを描いています

なので感動系映画が苦手な人でも視聴しやすいと思います

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